からっぽ

渡良瀬まち(23)は365日朝昼晩といくつものアルバイトをローテションするスーパーフリーター。ある日まちはバイト先の小さな飲み屋で自分をモデルに絵を描きたいという画家の岡崎由人(19)と出会う。その夜、由人がスケッチした自分の絵に心を奪われるまち。2人は一緒に暮らし始め、由人はまちへのクリスマスプレゼントに絵を完成させようと意気込むが、まちはキャンバスの中の自分に徐々に違和感を募らせていく。数日後まちの前に芸術専門のライター、糸川洋(27)が現れる。まちは由人と洋の前でそれぞれの私を生きていけばいいはずだったが…絵が完成間近に迫ったクリスマスイブに事態は急転する。